どうかしている。
でも、考えても同じ答えしか出ない。
ホント、勘弁してよ…。

『たっちゃん、たっちゃん……』
『なぁに?孝ちゃん』
『たっちゃんは将来誰と結婚するの?』
『結婚…?ってなぁに?』
『んーとね、好きな人を一番幸せに出来るモノなのよ』
『へぇ…』
『へぇってたっちゃん…』
『ぼくね、よく分かんないけど…好きなのは孝ちゃんだよ』


何時の話だったかしら?
随分と前の気もするし、最近の気もする。
年ね…。
……いけないいけない。竜也には伯母と呼ばせないが、自分で思ってしまっては意味が無いわ。
と、自分で突っ込んでも虚しいだけ。
はぁ、とため息が出る。
「…どうかしたのか?」
「へっ!?」
突然の声に思わず自分らしくない声が出る。
「…孝子?」
怪訝そうな顔をする竜也に近づき一言。
「お姉様」
「は?」
「孝子お姉様でしょ?」
「はいはい、オネーサマ」
明らかに棒読みをしているが、取り敢えずは許しておこう。
「ねぇ、竜也」
「ん?」
「好きな子いるの?」
「ぶっ…!!いきなり何だよ!」
顔を赤くしているのが可愛らしい。
「どうなの?」
「そんなのいる訳ないだろ!」
「そう…昔は孝ちゃん孝ちゃんって」
「昔の事だろ」
遮るように言葉を発する竜也。
「ねぇ、たっちゃん…」
「………」
「竜也」
「何?」
「何でも無い」


神様。どうして私たちは血が繋がっているの?
関係ない?
そう言えればどんなに楽かしら…。
もしも許されるのら、この気持ちを忘れず家族でいさせて。










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2006.3.9

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