ある日の俺たち





「水野」

練習が終わり着替え終わった水野に郭は声を掛けた。

「何?」

「明日、空いてる?」

突然の言葉に水野は驚きつつも頷く。

「そう、じゃあ、デートしよう」

「なっ!!」

見る見るうちに顔が真っ赤になって行く、それもそうだろう。周りにはまだ着替えている選抜のメンバーが多数いたのだから。

「決まりね」

そう俺が言うと口をパクパクさせていたので金魚みたい・・・と思いつつ、無性に可愛いなと思う自分がいた。

 

 

「ごめん郭、待った?」

急いで来たと云わんばかりに息が弾んでいた。

「珍しいね、どうしたの?」

実際、水野が遅刻するというのは今までに無かった。大抵は5分前には確実に来ている。・・・下手すれば俺より早く来ていることもあったりする。

「いや・・・ちょっと出る時、孝子に捕まって・・・」

「へぇ、孝子さんに?何か言われたの?」

「・・・あぁ」

躊躇いつつも喋り始める水野。

俯いた水野も可愛い・・って、此間から何?本当困ったね。こんなにも水野が好きで好きでどうしようも無いなんて・・・・こんな所、結人に見られたら病院行けって言われるのがオチだしね。

「『・・・郭君とデート?羨ましいわねぇ』って言われた・・・」

俺は思わず笑ってしまった。

何故なら、その時の水野の顔が容易に想像できたからだ。

「・・・何笑ってんだよ」

「別に・・・ってそんなに怒らなくても良いでしょ?」

怒ったような顔をしている水野をなだめるように言う。

別に怒って何か・・・と呟く水野を無視し手を掴む。

「な、何!?」

「デート。しようよ。時間勿体無いでしょ」

誘った時のような赤くなった顔を見ながら微笑む。

さぁ、デートの始まりだ。

 

 

「・・・キレイ」

「でしょ?水野気に入るかなって思って」

2人の周りに見えるのは浮遊する魚。青くキラキラと反射する水は2人を別空間へと誘うかのように・・・

「何か水野って水に帰りそう」

「はっ?何言ってんだよ?」

「だって水野だし」

「なんだよ・・・それ」

だって水野があまりにも儚げで、この空間に連れて行かれそうに見えたんだから、仕方ないでしょ?

似合い過ぎるんだよ。水野と水は。

一言で言うと『透明感』そんな感じだろうか。

「か、郭?」

「何?」

「何って!・・・その手!」

「あぁ、これ?繋いじゃいけなかった?」

「そ、そうじゃないけど・・・人が・・・」

「気にしなくて良いよ。誰も見て無いでしょ?」

周りには少しの恋人達が見えるだけ。そこもまた別空間だ。

俺の言葉を聞いて安心したのだろう。水野は軽く俺の手を握った。

「顔、赤いよ」

「煩い!!」

その反応にクスッと笑いながら歩き出す。

ゆらりゆらりと揺れる水の中の魚を見ながら放す。

「水野って水着持ってる?」

突拍子も無い台詞に驚いたみたいだったけど、

「あ、あぁ、一応。それがどうかしたのか?」

「今度泳ぎにでも行きたいなって思って」

「突然だな・・・」

「うん、今、魚見てて思ったことだから。それより、水野の水着姿見られるしね」

「なっ!バカなこと言ってんな!」

ほら、また顔赤いよって言ったら君はきっと『うるさい』って言うんだろうな。そんなことをふっと考えて少し笑っていたら水野が少し居心地が悪そうな顔で「何笑ってんだよ」と紅かった顔をさらに赤くして言ったのでまた笑ってしまった。

 

 

水野といる時間はあっという間で気がつけばもう家に帰る時間だった。

「送るよ」

「なっ・・!!お前方向違うだろう・・・」

「でも、水野心配だし」

「・・・俺は女じゃないけど」

「知ってる・・・水野の裸何回か見たし」

「い・・・い・・・」

いつ見たんだよ!?って言いたいんだろうな、きっと。

「ほら、水野、帰るよ」

そんな水野を気にせず手を握る。

黙って俯いて歩く水野が可愛かったのは本人には秘密にしておいて、握った手をさらに強く握った。

 

 

家までのそのキョリ

それまで君の体温を近くで感じていたい




END




すみません、駄文ですね・・・。
自分で書いてて意味分からなくなりました。
郭は極端に変態か異様に格好良いかのどっちかですよね。私的にはどちらも好きなんですが、
・・・変態の方が書きやすい気がします。・・・格好良いのに郭。
次回書く際はもう少し男前な郭書いて見たいですね・・。
って!!此れ初郭だ・・・。郭の個人小説は初・・・!お粗末様でしたっ!!

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