2人の関係




 

 

季節は肌寒くなってきた11月。

吹き抜ける風は冷たく思わず身を震わす。

その風に吹かれ、金色の髪がさらさらと揺れた。

 

 

――――11月28日

いつものように授業をサボったシゲは屋上に居た。

何をするわけでもなくただ寝転がっていた。

目の前に広がるのは青い空。

「あ、明後日タツボンの誕生日や」

誰かに聞かせるわけでもなくただポツリと呟く。

そんな事を考えているうちにシゲの意識はゆっくりと消えていった。

深い深い眠りの中へと・・・・。

 

 

―――ガチャッ。

ゆっくりと屋上のドアを開ける。

冷たい空気が肌に突き刺さる。

「・・・寒っ」

あまりの寒さのため思わず声が出る。

「・・・ったく、よくこんな寒い所に居られるよ・・・っと、シゲは・・・」

彼、水野竜也はシゲを探していた。

今は放課後、部活の時間。

サッカー部のキャプテンである水野はシゲを部活に出す、という使命を持っていた。

使命というよりは既に日課に近いが。

屋上を見回しシゲを探す。

「あ、いた・・・」

目に留まったのは風になびいている金の髪。

ゆっくりと歩きシゲの傍へと行く。

「おい・・・シゲ・・・」

シゲの顔にゆっくりと手を添える。

「・・・っ!!」

冷たい。

氷でも触っている感覚に陥る。

シゲが呼吸をしていないような気持ちになる・・・。

「シゲっ!!」

思いっきり体を揺らす。シゲの息を確認するかのように・・・。

「・・・ん?タツボンやん・・どないしたん?」

いつもの調子で答えるシゲにほっとする。

「寒っ!!死にそうやわ、ほんま!・・・って、タツボン何で泣きそうな顔しとんの?」

「なんでもねぇよ!」

「ほんまに?」

シゲは水野の頬にそっと手をあて。

「タツボン温めたって」

そう言うと軽く水野にキスをする。

「バーカ」

 

 

 

 

――――11月29日 23時50分

水野は家で勉強をしていた。

「ん?もうこんな時間か・・・」

寝ようかどうか迷っていると突然携帯が鳴り始めた。

「・・・夜遅くに誰だよ」

それは1通のメールだった。

 

『 11月30日 0:00

  シゲ

 

  タツボン誕生日おめでとさん!今から行くわ』

 

短い文章ではあったが水野はシゲが誕生日を覚えていてくれていたのが嬉しかった。

普段は口に出せないけれど・・・。

「アイツ・・・にしても何処から来るんだ?」

――――コンコンッ

窓の方から音が聞こえる。

何だ?と水野は思いカーテンを恐る恐る開ける。

そこにいたのは・・・

「シ、シゲ!!」

急いで窓を開ける。

「タツボン、おめでとさん!」

「あ、有難う・・って!お前どうやって!」

「それは企業秘密や」

いつの間にかシゲは部屋の中へと入ってきていた。

「・・・まぁ、座れよ」

特に言う事も無かったのでベッドの方を指しそう言った。

「おおきに」

シゲは躊躇うことなくベッドに腰をかけた。

 

 

 

「ちゃんと言おう思うて・・」

いつに無く真剣な顔をし水野の目を真っ直ぐ見て言う。

「な、何をだよ・・・」

 

 

「誕生日おめでとう、竜也」

 

 

一気に体の体温が上がっていくのが水野には分かった。

「あ、有難う・・・」

「好きや・・・」

水野の礼が言い終わると直ぐにシゲはそう言い水野をベッドに引き寄せた。

「んっ・・・んんっ・・・」

熱い。

ただそう感じた。

シゲの唇がいつも以上に熱く感じる。

その熱いキスに身をゆだねる。

 

 

ハッピーバースデー愛しの竜也

 

有難うよ大好きな馬鹿野郎

 






水野誕生日おめでとうー!!って事で頑張ってみたんですが・・・
微妙だわ。
というか・・・なんだろう此れ。
取り合えず本当におめでとうっ!!愛してるぜっ!水野!
にしても何故祝いがシゲに・・・


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