人には人の…
俺らには俺らの…
恋愛の仕方があるんだ


「水野、一馬座って」
優しく、だが有無を言わさない命令口調で言う。
二人は勿論従う。
だって二人は俺の恋人と云う名の……ペットなのだから。



「英士…」
一馬が俺の名を呼ぶ。
分かってるけど答えない…。
「キス…してっ…」
普段絶対言わないであろう言葉を一馬が言う。勿論りんごのように顔を赤くして。
「水野がいるでしょ」
冷たく突き放す。
水野はビックリして、視線をこちらに向ける。
「水野っ…」
「さ、真田……?」
一馬が水野にキスをする…その光景を俺は目を離さず見続ける。
軽く、深く…。
段々と水野の呼吸もあがっていく…。
「郭…」
「英士ぃ…」
「俺としたいの?」
こくりと頷く二人。
「俺が好き?」
こくりと頷く。


二人が好きかって?
勿論好きだよ。誰よりも愛してる。それは二人も一緒じゃないかな?自惚れ?違うね。だって二人は溺れているんだから…この俺という存在に。










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